企業のホームページや各種Webサイト上で公開している、テキストや画像といったコンテンツは、改善次第で検索経由の集客数やお問い合わせ・資料請求数の増加を狙えます。
そのためWebサイトの活用に際して、新しいコンテンツを増やすことと同様に、すでに公開しているコンテンツの改善は重要な対策です。
株式会社Curiverでは、これまでWebサイト制作や記事コンテンツ制作、Web・コンテンツマーケティングといったサービスを提供する中で、各種コンテンツ改善のアドバイスや改善代行を行ってきました。
ここではどのような目的や課題があってコンテンツ改善を進めたのか、どのような流れで改善してきたのかをご紹介します。
コンテンツ改善の目的と課題
Webサイトの活用を考える際、多くの場合にコンテンツ改善は有効な施策ですが、実際に改善を進める際には、さまざまな課題を感じるケースも多いかと思います。
ここでは弊社が実際にお問い合わせやご相談いただいた内容、自社のサイト運用において目的とした点、課題に感じた点などを中心にご紹介します。
具体的な改善を進める際には、どのような目的を念頭に行うのか、その際の弊害となる課題はどのようなことかをあらかじめ把握しておくと比較的スムーズに修正作業が進みます。
コンテンツ改善の目的例
お取引先の企業がコンテンツ改善の目的としていたのは、次のような点が挙げられます。
・Webサイト経由の売上や商談を増やしたい
・お問い合わせやリード獲得数を増やしたい
・検索エンジン経由の集客数を増やしたい
・Webページを見栄えよく作り替えたい
・商品やサービスのイメージアップを図りたい
・競合他社より優れたコンテンツを公開したい
弊社でも常々、上記のような点を念頭に日常的にWebサイトやコンテンツを改善しています。
コンテンツ改善の課題例
上記で挙げたような目的を念頭に置き、コンテンツ改善を進める際、お取引先の企業で抱えていた課題感は次の通りです。
・現状のコンテンツで何が問題なのかが不透明
・そもそも現在のどのような状態かよくわからない
・社内でWebサイトの扱いに強い人材がいない
・どのような流れで改善したら良いかわからない
・人的リソースの問題で社内で対応が難しい
上記のような課題感を解決するために、弊社ではコンサルティング(アドバイスや提案のみ)も可能ですが、実際に作業まで代行して行うケースが多い傾向にありますので、お気軽にお問い合わせください。
また後者の方が費用は多く発生しますが、Webサイトの扱いやコンテンツ改善に精通した人材が作業まで巻き取ってしまう方が、結果的に高いパフォーマンスを出せますし、お取引先にかける手間も最低限に済ませることができます。
コンテンツ改善の流れ
コンテンツ改善の流れは、ヒアリングから現状分析、仮説立案、改善・修正、効果計測の5ステップで行います。
多くの場合、商材やサイト・コンテンツの状態によって、他の項目が含まれるケースも往々にしてあるので、上記は基本的な流れです。
またアクセス・お問い合わせ・資料請求等の数といった定量的なデータから現状を把握することはもちろんですが、第三者的な視点と、そのサービスの利用者や商品の購入者の視点で分析・改善していきます。
⑴ヒアリング
ヒアリング段階では、コンテンツ改善を進める目的や背景を把握するためのヒアリングを行います。
またヒアリング内容は大きく分けると、次の3種類になります。
・事業情報:主要商品・サービス、価格帯、売上規模、販促ツール等
・顧客情報:顧客の比率・年齢層、対象地域、顧客ニーズ、顧客とのタッチポイント、購入プロセス等
・競合情報:競合サイトのURL、競合の強み・弱み等
・ご要件:コンテンツ改善の目的、ご予算上限、担当者様の作業許容範囲・Webスキル等
上記をヒアリングすることで、どのような商材を、どのような顧客に対して、どのような競合環境下で、事業を営んでいるかを把握します。
さらにご予算上限を把握することで改善内容のミスマッチを防ぎ、ご担当者様の作業量をあらかじめ把握することで、アドバイスだけではなく作業代行まで巻き取った方が適しているのかを把握しご提案します。
⑵現状分析
ヒアリング内容を踏まえ、コンテンツ改善を進める対象となるWebサイト・ページ、その中にあるコンテンツの状態を分析します。
分析方法は、サーチコンソールやGA4といったGoogle系のツールをはじめ、必要に応じ各種Webツールを使用し、定量的なデータを把握します。
そうしたツールが連携されていない場合は、適したツールの選定や連携から始めるケースもあります。
また定量的なデータだけではなく、実際にスタッフが商品を購入するフローを感じてみたり、お問い合わせ・資料請求まで進んでみたり、サービス自体を体験してみるケースもあります。
そうすることで、より利用者・購入者に近いリアルな視点から、体感的に商品・サービスの状態を可視化し、コンテンツ改善に活かしていきます。
⑶仮説立案
次は現状分析しデータや体験から、具体的なコンテンツの改善・修正案の方向性や内容を策定していきます。
仮説立案の内容は、コンテンツのテキスト自体を修正する点はもちろん、写真やイラストといった画像コンテンツや動画コンテンツを使用する場合もあります。
画像や動画になるほど費用がかかりやすいため、改善内容はご予算との兼ね合いやパフォーマンスを鑑みて調整していきます。
仮説立案は既存コンテンツの代わりとなる、代替コンテンツの企画とも言い換えることができます。
また分析内容によってはコンテンツ自体の改善よりも、サイト自体の改善の方が効果的なパフォーマンスを出せる場合は、サイト自体のリニューアルを行うケースもあります。
⑷改善・修正
仮説を立てた内容をもとに具体的なコンテンツ改善や修正を進めていきます。
使用しているWebサイトのシステムや仕様によって、改善・修正方法は大きく異なります。
一般的なホームページ・Webサイトであれば、多くの場合、WordPressが使用されていますが、異なるケースもあるため、改善・修正方法はお取引先企業によってまちまちといった形になります。
⑸効果計測
コンテンツ改善によって得られた成果を、サーチコンソールやGA4といったツール上の数値やお問い合わせ・資料請求数など、目標とした数値と照らし合わせ計測します。
すでに一定数のアクセスがあるWebサイトを除き、すぐに効果が現れるケースは少ないため、コンテンツ改善から成果を実感できるまで、数週間〜数ヶ月有するケースもあります。
成果が思わしくない場合は、改善施策が適切ではなかった可能性が高いため、もう一度、仮説立案のフェーズに戻り、改善・修正を繰り返していく形になります。
修正時のポイント
ここではコンテンツ改善・修正を進める際のポイントについて、4つの視点に絞り解説していきます。
実際に自社のコーポレートサイトで公開するコンテンツや自社のオウンドメディア運用でも意識している改善法です。
集客導線やニーズを加味して改善を進める
Webサイトへ流入する集客導線は、検索エンジンをはじめSNSやWeb広告などの多岐に渡り、該当の流入方法などによって、見込み客のニーズも異なります。
そうした見込み客のニーズを踏まえ、アクセスアップやお問い合わせ・資料請求等のコンバージョン拡大に有用なコンテンツの改善を進めることが重要です。
例えばサイトに集客するための動線がない(アクセスを確保できていない)場合、いくら良い動画をサイト上で公開したとしても意味をなしません。
そのためコンテンツの改善だけではなく、集客の動線確保にも目を向ける必要があります。
コンテンツタイプの変更も視野に入れる
Webサイトで使用するコンテンツタイプは大きく分けると、主に3種類が挙げられます。
記事等の文章形式のテキストタイプをはじめ、イラスト・写真といった画像タイプのコンテンツ、会社・商品サービス紹介等の動画タイプのコンテンツです。
テキストタイプは最も低予算でコンテンツを改善できる反面、見込み客への情報量的には動画コンテンツの活用が効果的です。
元々はテキストタイプを使用していた場合であれば、動画コンテンツの活用へ軌道修正するのも1つの方法です。
例えばテキストタイプで会社紹介を行なっていたものを、会社紹介動画に作り替えるなどが挙げられます。
検索集客力を損なわないように改善する
コンテンツを改善することだけを進めてしまうと、集客チャネルとして獲得していた検索キーワードの順位を落とし、結果的にアクセス数が落ちてしまう恐れがあります。
そのためコンテンツ改善を進める際には、集客チャネルとして確保している動線を損なわずに、改善する必要があります。
その際は分析ツール等で、どのようなコンテンツで集客チャネルを確保していたかなど、コンテンツの集客効果もあらかじめ計測しておくことが重要です。
必要に応じ作業代行まで外注する
単に改善案や指示書を共有してもらい、担当者様に施策や制作業務を任せるだけではなく、作業まで代行できる会社に依頼するのも有効です。
弊社ではアドバイスだけではなく、作業代行まで巻き取った形でコンテンツ改善が可能です。
またコンテンツのコピーやデザイン単体で優れたものを作るのではなく、集客導線や施策全体の方向性を鑑みた戦略に基づき、コンテンツ改善を進めます。
コンテンツ改善をはじめ、サイト制作や既存サイトのリニューアルは、ぜひお気軽にご相談ください。