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CG・VFX・SFXとは?各映像技術の特徴・動画の用途・違い

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CG・VFX・SFXとは?各映像技術の特徴・動画の用途・違い
目次

CG・VFX・SFXは、動画編集や映像制作において目にすることの多い用語ですが、それぞれの定義や意味合いは、各制作現場によって曖昧に表現されているケースが少なくありません。

本記事ではCG・VFX・SFXの意味をはじめ、各映像・技術の特徴や用途、それぞれの違いについて解説していきます。

またCG・VFX・SFX、それぞれの参考動画もご用意し、一緒にご紹介していきますので、参考にしてください。

CG・VFX・SFXの意味

CG・VFX・SFX、それぞれの意味については、次の画像を参考にしてください。以降、それぞれ意味や特徴を詳しく解説していきます。

CG VFX SFX 意味

CGとは?

CG 意味 コンピュータ・グラフィックス

CGとは「Computer Graphics(コンピュータ・グラフィックス)」の略称で、コンピュータを使用して描かれた図形や画像のことを意味します。

また図形や画像をコンピュータで制作するCGの技術自体のことを指すケースもあります。

CGの参考動画

CGを制作する際のコンピュータは、一般的には電子計算機や電算機を意味しますが、PCをはじめタブレットやスマートフォンもコンピュータの1つです。

つまりタブレットやスマートフォンを使って作られた図形や画像も、広義にはCGだといえます。

一方でスマートフォンのカメラやデジタルカメラなどで撮影されただけの画像や映像は、一般的にCGではありません。

しかし撮影した画像や映像を編集ソフトなどで加工した場合には、些細な編集であってもCGと呼ばれるケースもあります。

このようにCGといっても、現場によっては微妙なニュアンスの違いが生じるため注意しましょう。

CGの特徴

CGの特徴は、デジタル技術を用いることで多様な表現が可能な点にあります。

実際に手書きでは表現できないような繊細な表現や、高度な表現がCGを用いることで可能になります。

最近では、スマートフォンを含むコンピュータを使い図形や画像などに多少の加工がなされている場合には、CGと呼ばれるケースも増えています。

それに伴い、CGの意味合いは現場によって多角化しているといった特徴があります。

CGは本来、「コンピュータを使用して描かれた図形や画像」を意味しますが、その意味合いは撮影現場によって異なったり、世代間のギャップによってCGの認識が異なるケースもあります。

実際にCGを活用することで、映画やドラマなどの映像作品をはじめゲームの表現を充実させることが可能です。

その他にもCGの画面上で、商品を見る角度を変えたり拡大・縮小したり、視点を切り替えながら住宅や賃貸物件の現場にいるように臨場感のある形で室内を閲覧できるといった特徴もあります。

また一括りにCGといっても、2DCGや3DCG、さらにVFXといった多様な制作方法が挙げられる点も特徴です。

CGの種類

CGには、二次元の2DCG、三次元の3DCG、VFX(視覚効果)といった、主に3つの種類があります。

 

2DCGとは?

2DCGは、縦・横の平面で構成された二次元のグラフィックを意味し、イラストをはじめアニメーション、ゲーム、企業や商品などのロゴなどで用いられています。

そのため2DCGは汎用性が高く、さまざまな分野で使用されているといった特徴があります。

例えば次の動画は、2DCGで制作した弊社のサウンドロゴの事例です。

さらに2DCGは、コンピュータやペンタブレット上で一から制作することも可能ですが、紙に書いたアナログな図形や画像をスキャンすることで、データをデジタル化しコンピュータに取り込み修正作業等をすることもできます。

 

3DCGとは?

3DCGは、縦・横・奥行きのある三次元のグラフィックを意味します。 

例えば次の動画は、3DCGで制作した弊社のサウンドロゴの事例です。

また住宅や建築関係で用いられるCADが有名な3DCGツールです。

昨今では複数の建築物が隣接するような工事現場やまちづくりに関連する現場、3Dゲーム、映像作品などで3DCGが用いられるようになっています。

3DCGは、リアリティのある表現に加え、リアルタイムで素材を動かせるといった特徴を持っており、現場にいるかのようにさまざまなアングルから現場を確認できる点が大きな特徴です。

例えば工事現場にいなくとも3DCGによって現場の寸法や、特定のアングルから見たイメージを確認できます。

VFXとは?

VFX 意味 ビジュアル・エフェクツ

VFXとは「Visual Effects(ビジュアル・エフェクツ)」の略称で、視覚効果を意味します。

撮影した映像にコンピュータで加工を施し制作された映像、またその技法自体を指すケースもあります。

VFXの参考動画

次の動画がVFXの参考動画です。サッカーボールを蹴る映像に炎・雷・ショックウェーブの映像を合成し、さらに波動を加えることで、視覚的にダイナミックな印象を与えることができます。

また音声では炎や雷の動きに合わせ(パン)を加えることにより、キックシーンの躍動感や臨場感がプラスされているVFX映像です。

また次の参考動画は、前半に子供が空の上を歩く様子を表現、後半は赤ちゃんが風船で空を飛ぶファンタジックな映像をVFXで表現しています。

さらに次の動画はVFXを表現した映像事例で、前半が人の指から炎が上がっている非現実的な演出・効果をVFXで用いたシーンです。

後半が街並みの映像に、VFXで雲や雷の映像、雷の効果音を合成したシーンです。

一般的にVFXは実際に起こり得ない演出や効果を表現する際に用いられ、映画をはじめドラマなどの映像作品で使用されています。

またVFXの代表的な例として挙げられるのがワイヤーアクションです。

ワイヤーアクションとは、建物の天井等に設置されたワイヤーに人物を吊り下げて撮影し、のちの映像編集でワイヤー部分をカットし、あたかも人物が飛んでいるような演出を施す手法です。

その他にも現実には存在しない架空の動物やファンタジックな建物などをコンピュータで制作し、事前に撮影した人物の映像と合成処理された映像作品もVFXの代表例です。

VFXの特徴

現実には起こり得ない非現実的な演出や効果を映像に施せる点が、VFXの大きな特徴です。

これによって製作者が思い描くファンタジックなイメージやリアリティのあるシーンを制作し、オリジナリティのある映像作品として表現することが可能となります。

昨今の映像制作の現場では、VFXをはじめとするコンピュータを多用する技法が多く取り入れられており、実際の撮影と同じように重要視されている作業の1つです。

またVFXは最低限のカメラ機材とPCなどがあれば、比較的少ない機材で対応できるケースも多く、アイデアとスキルがあれば製作者の意図する表現を引き出してくれます。

VFXの種類

VFXの種類は、ワイヤーアクションや合成処理などをはじめ、上記で触れた以外にまで多岐にわたります。

というのもVFXは、撮影した映像にコンピューターで加工を施し制作された映像の全てを指すためです。

実際に個人が撮影した動画に対して、映像編集ソフトで色彩に変更を加えるだけでも大きな枠組みではVFXの1つといえます。

その他にも映画の銃撃シーンを制作する際、本来は発砲していない銃口の映像に対して、後に火薬の煙を合成しリアリティを出すように演出、効果を加えるのもVFXです。

SFXとは?

SFX 意味 スペシャル・エフェクツ

SFXとは「Special Effects(スペシャル・エフェクツ)」の略称で、特殊撮影を意味します。

撮影現場で特殊な演出や効果を施し制作された映像、またその技法自体を指すケースもあります。

SFXの参考動画

次の動画がSFXの参考動画です。代表的なSFXとして、特殊メイク、ミニチュア撮影、爆薬・火薬を使用した撮影をご紹介しています。

SFXは、映画やドラマなどの映像作品をはじめ、ゲームなどにも使用されている技法です。SFXでは、VFXと同様に現実には起こり得ないシーンを撮影できます。

例えば、戦隊モノの番組でヒーローが登場する際、視聴者に強いインパクトを残し、演者の格好良さを表現するために、爆破を交えたり効果音を交える方法がSFXの代表的な事例です。

そのほかにも撮影前のメイク段階で演者に特殊なメイク加工を施す、ミニチュアを使って撮影するなどもSFXの代表的な事例です。 

SFXの特徴

SFXは非現実的な演出や効果を施せる点では、VFXと同様の特徴が挙げられます。

VFXが撮影後に編集や加工を施すことで非現実的に見せる一方で、SFXは特殊メイクや爆破など、撮影前に演出や効果をセッティングし非現実的な映像を制作します。 

つまりSFXは映像編集の前に演出や効果を施す点が大きな特徴です。またSFXは撮影現場で施されるため現場で柔軟に対応できるケースもありますが、それにはスタッフの経験やスキル、撮影機材の有無などによって、大きく左右されるケースがあります。

SFXの種類

SFXの種類は、特殊メイクや爆破、火薬の使用、ミニチュア撮影などが該当します。

現実的には起こり得ない、特殊な撮影をすればSFXに該当するため、SFXにおける表現の種類は多岐にわたります。

参考:特殊効果(SFX)と視覚効果(VFX)とは – Adobe

CG・VFX・SFXの違いとは?

CG・VFX・SFXは混同されがちですが、上記で触れたようにそれぞれ明確な違いがあります。CG・VFX・SFXの関係性は、次のように表現できます。

CG VFX SFX 違い 比較図

CGとVFXの違い

CGがコンピュータを使用して制作された図形や画像を指すのに対して、VFXは撮影した映像にコンピュータを使い演出や効果を加え制作した映像やその技法自体を指します。

そのためCGとVFXはそのカテゴリーが異なり、VFXはCGの中の1つといえます。

  • CG:コンピュータを使用して制作された図形や画像
  • VFX:撮影した映像にコンピュータを使い演出や効果を加え制作した映像、またその技法自体

またCGとVFXの違いや関係性は、次のように表現できます。

下記のように、CGという大きな枠組みの中に2DCGや3DCG、そしてVFXが含まれています。

CG VFX 違い 関係性

CGとSFXの違い

コンピュータを使用して制作された図形や画像を意味するCGに対して、SFXは撮影現場で特殊な演出や効果を施し制作された映像、またその技法自体を意味します。

そのためCGとSFXの違いとしては、コンピュータ使用の有無、編集のタイミングがポイントです。

  • CG:コンピュータを使用して制作された図形や画像
  • SFX:撮影現場で特殊な演出や効果を施し制作された映像、またその技法自体

またCGとSFXの違いは、次のように表現できます。

下記のようにCGとSFXは、それぞれ映像や画像に関連する用語ですが、そのカテゴライズが異なります。

CG SFX 違い

VFXとSFXの違い

VFXは撮影した映像にコンピュータを使い演出や効果を加え制作した映像や技法自体を指すのに対して、SFXは撮影現場で特殊な演出や効果を施し制作された映像、またその技法自体を意味します。

そのためVFXとSFXの違いとしては、演出や効果をかけるタイミングがポイントです。

  • VFX:撮影した映像にコンピュータを使い演出や効果を加え制作した映像、またその技法自体
  • SFX:撮影現場で特殊な演出や効果を施し制作された映像、またその技法自体

またVFXとSFXの違いは、次のように表現できます。

下記のようにVFXとSFXは具体的な演出・効果方法を指しますが、VFXは撮影後に演出や効果を施すのに対して、SFXは撮影前に施します。

VFX SFX 違い

株式会社CuriverではCGやVFX等の技術を使用した動画・映像制作をはじめ、ブランディングやPR、プロモーション、会社・商品・サービス紹介等の映像・動画制作サービスをご提供しています。

また動画コンテンツを活用したコンテンツマーケティングや、主にショート動画を活用したSNS運用代行もご提供しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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Q&A

CGがコンピュータを使用して制作された図形や画像を指すのに対して、VFXは撮影した映像にコンピュータを使い演出や効果を加え制作した映像やその技法自体を指します。

コンピュータを使用して制作された図形や画像を意味するCGに対して、SFXは撮影現場で特殊な演出や効果を施し制作された映像、またその技法自体を意味します。

VFXは撮影した映像にコンピュータを使い演出や効果を加え制作した映像やその技法自体を指すのに対して、SFXは撮影現場で特殊な演出や効果を施し制作された映像、またその技法自体を意味します。

できます。現在は「Adobe After Effect」「Apple Motion5」「DaVinci Resolve」をはじめさまざまなCG・VFX・SFXを扱えるソフトが利用できますので、それらを活用して学習可能です。

「Adobe After Effect」「Apple Motion5」「DaVinci Resolve」が代表的なソフトです。

 CGとは「Computer Graphics(コンピュータ・グラフィックス)」の略称で、コンピュータを使用して描かれた図形や画像のことを意味します。

VFXとは「Visual Effects(ビジュアル・エフェクツ)」の略称で、視覚効果を意味します。撮影した映像にコンピューターで加工を施し制作された映像、またその技法自体を指すケースもあります。

SFXとは「Special Effects(スペシャル・エフェクツ)」の略称で、特殊撮影を意味します。撮影現場で特殊な演出や効果を施し制作された映像、またその技法自体を指すケースもあります。

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著者
株式会社Curiver
株式会社Curiver

栃木県のデジタルマーケティング会社です。Web戦略の設計段階からクリエイティブの企画・制作、マーケティング施策の実行・改善まで、零細・中小企業におけるWeb関連業務を一貫して代行します。

Supervisor
監修者
柄木田 裕哉
柄木田 裕哉

株式会社Curiver代表取締役。1996年、栃木県さくら市出身。新卒で独立し、Webサイト・記事制作、SEO対策、Webマーケティングの受託とWebメディア運営を開始。現在は主にマーケティングプロジェクトの統括や制作のディレクションを担当しています。

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