検索エンジン経由で見込み客を集客するために有用なSEO対策は、アルゴリズムの変動や検索ユーザーニーズの多様化などによって複雑化しています。
本記事ではSEO対策における基本的な業務プロセスをはじめ、対策を進める際のポイント・注意点について「Google」が公表する哲学やガイドライン情報を参考にご紹介します。
SEO対策の業務プロセス
SEO対策は主に以下、4つの業務プロセスで行います。
SEO対策の業務プロセス
|
まずはWebサイトやページの現状や課題を調査分析し、次に課題を解決につながる施策や制作を企画立案。
その上で施策や制作を実行し、必要に応じて実行した施策や制作を改善していきます。
SEO対策では完璧な正攻法やマニュアルが決まっているわけではないため、サイトの現状やユーザーニーズを適切に把握し、定期的に改善を繰り返し、施策や制作を最適な状態へ近づけていく必要があります。
また当業務プロセスは一例です。Webサイトやページの現状や達成したい目的などによっては、下記以外のSEO関連業務が発生するケースやいずれかのプロセスを省くケースもあります。
現状分析・課題調査
施策立案・制作企画
施策支援・制作実行
コンテンツ制作・SEOライティング
企画・構成案に基づいて、SEOコンテンツ制作、SEOライティング・SEO記事制作を進めます。
コンテンツ・記事の確認・修正
制作したSEOコンテンツ・SEO記事のコピペチェックや記載内容との相違、誤字脱字等を確認し、必要に応じて修正します。
タイトル・画像等、各種タグの設定
タイトルタグやメタタグ(メタディスクリプション)、hタグ(見出し)、altタグ(画像・イラスト)等、各種タグを設定し、SEOコンテンツ・SEO記事に組み込みます。
コンテンツ・記事をWebサイト上に公開
制作したSEOコンテンツ・SEO記事をWebサイト上に公開する。必要に応じFacebook・Instagram・Twitter等、SNSに投稿します。
施策修正・制作改善
SEO対策のポイント 上位表示に向けて重要なこと
「Google」が公表しているSEO対策関連の情報を理解する
日本における検索エンジンのシェアは80%近くを「Google」、同様の検索機能を使用している「Yahoo!」が約20%を占めています。
つまり「Google」の検索エンジンにおけるSEO対策を進めれば、「Yahoo!」を含め国内シェアの100%近くを獲得できます。
そのため「Google」が公表しているSEO対策関連の情報を理解し、SEO対策を進めることが重要です。
「Google が掲げる 10 の事実」を参考にSEO対策の方向性を確認する
「Google」では「Google が掲げる 10 の事実」として10項目の哲学を掲げています。
参考:Google が掲げる 10 の事実 |
これらの項目に則って、SEO対策を進めることが重要です。弊社が自社サイトのSEO対策をはじめ、企業様のSEO対策を代行した経験上、特に重要な項目は次の点です。
「Google が掲げる 10 の事実」に基づきSEO対策を進める際に重要な点
|
ユーザーファーストな価値あるコンテンツを提供する
「Google」が掲げる哲学において、第一に記載されているのが、次の事柄です。
|
つまりこれはユーザーファーストな価値あるコンテンツを提供すれば、お問合せや商品購入といった売上に関わる事柄も後からついてくるということです。
サイト運営者側が伝えたい情報を掲載することも重要ですが、それよりもいかにユーザーの立場になり、ユーザーが欲しい情報を考え、わかり易く情報を届けるかに焦点を絞ることで、検索順位が上がり自然とお問い合わせなどが増えていく傾向にあります。
これは弊社のお客様のサイトでも同様で、商品を押し売りするのではなく、いかにユーザーにとって必要な商品情報を届けるかにフォーカスできるかが、検索順位向上や最終的な売上に関わってくる傾向にあります。
すぐに集客効果が出なくともコツコツとSEOコンテンツを蓄積する
「Google」が掲げる哲学において、2番目に記載されているのが、次の事柄です。
|
SEO対策は早くても3ヶ月を目安に、対象のWebサイトや状況によっては6ヶ月から年単位で行うプロジェクトです。すぐに集客効果や売上アップといった、成果が出るわけではありません。
そこですぐに成果が出ないからとプロジェクトが頓挫してしまったり、SEO対策は意味がないと挫折してしまうケースも少なくありません。
しかし「Google」の哲学に則った正しい方法でユーザーにとって有益なコンテンツをコツコツと積み上げていけば、多くの場合は成果につながります。
「ウェブマスター向けガイドライン」を参考に不正行為について把握する
「Google」から公開されている「ウェブマスター向けガイドライン」は、主にWebサイトやページをクロール、インデックスし検索結果に表示させるための一般的な方法が掲載されているガイドライン・マニュアルです。
参考:ウェブマスター向けガイドライン |
「ウェブマスター向けガイドライン」に記載されている項目を確認し、不正行為について把握しておくことが、SEO対策を進めるためには重要です。
弊社が自社サイトのSEO対策をはじめ、企業様のSEO対策を代行した経験上、特に重要なのは以下の点です。
「ウェブマスター向けガイドライン」において特に重要な点
|
「Google」がWebサイトやページの情報をスムーズに収集できる対策を進める
「Google」はWebサイトやページを検索画面に表示させるために、クロールによってページ情報をダウンロード、情報をインデックスに登録、検索順位を決定、そして検索結果に表示しています。
SEO対策では、こうした作業を「Google」がスムーズに行えるように、対策を進めることが重要です。
具体的には画像に alt タグを設置したり、リンクに<a> 属性を含む href タグを設置したり、サイトマップを送信するなどが、スムーズにWebサイトやページの情報収集してもらうための対策として挙げられます。
EAT(専門性・権威性・信頼性)を高める施策を進める
Webサイトやページに入っているコンテンツのEATを高めるSEO施策を進めることが重要です。
SEO対策におけるEATとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字からなる用語です。
検索ユーザーにとって有益な専門性のあるコンテンツを作成し、多くの人にその権威を認められ、信頼されるコンテンツを提供することが大切です。
SEO対策におけるEAT
|
EATを高めるためのSEO対策とは、会社情報や運営者情報、プライバシーポリシーページ、特定商取引法ページ(主に物販の場合)を作成したり、ユーザーの安全性を保てるようWebサイトのSSL化を進めるなどが一例として挙げられます。
また2022年12月からは、上記のEATにExperience(経験)も加わり、品質評価ガイドラインはEEATとされています。
Experience(経験)とは「実際にサービスを使っている」「実際に商品を購入したことがある」といった、実体験がコンテンツの中に盛り込まれていることが重視されるということです。
参考:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加 |
SEO対策の注意点
SEO対策には適切に外部施策や内部施策を進め、コンテンツSEOやテクニカルSEOを実践していく必要があります。
そうしたSEO関連の施策を進める際には、あらかじめ注意しておくべき点が存在しますので、事前に確認しておくことが重要です。
SEO対策における注意点
|
上記の3つ以外にも「Google」の「ウェブマスター向けガイドライン」には、SEO対策を進める際に確認しておくべき、さまざまなガイドラインが公表されています。
注意しておくべきことや、やってはいけないことを把握し、適切に検索エンジンから適切に評価を受けるためにも事前に確認しておきましょう。
参考:Google検索セントラル ガイドラインの概要 |
リンク プログラムへ参加しない
SEO対策におけるリンク プログラムとは、「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンの順位を意図的に操作するためにリンクを購入することです。
検索エンジンでWebサイトやページが評価されるためには、バックリンク・被リンクを獲得するための外部対策が重要ですが、有効なのはナチュラルなリンクのみです。
リンク プログラムの参加によって、順位を操作するために意図的に設置されたリンクは評価を受けないどころか、Webサイトやページの評価を著しく下げてしまいます。
また「Google」が公表している「ウェブマスター向けガイドライン」違反とみなされるケースもありますので注意しましょう。
参考:Google検索セントラル リンク プログラム |
クローキングを行わない
SEO対策におけるクローキングとは、「Google」や「Yahoo!」といった検索エンジンとユーザーに対して、それぞれ異なるコンテンツを意図的に表示させることです。
例えばWebページ「ABC.com」というページを作成し、検索エンジンにはパターンAのコンテンツを表示させ、ユーザーにはパターンBのコンテンツを表示させることをクローキングといいます。
クローキングは、「ウェブマスター向けガイドライン」違反となるケースもありますので注意しましょう。
参考:Google検索セントラル クローキング |
隠しテキストと隠しリンクを設置しない
隠しテキストや隠しリンクとは、白い背景に白いテキストを使用するなど、Webページの背景と同色のテキストを使用することや、テキストを画像の背後に設置することを指します。
このようにWebサイトやページをユーザーの不利益となるような状態にしておくことは、「ウェブマスター向けガイドライン」の違反となるケースがあります。
ユーザー目線に立ち、隠しテキストと隠しリンクを設置しないように注意しましょう。
参考:Google検索セントラル 隠しテキストと隠しリンク |
SEO対策関連業務は外注で効率的に
本記事でご紹介したようにSEO対策は基本的な点だけでも、「Google」が公表する哲学やガイドライン情報の確認や、実際の施策や制作といったようにさまざまな作業が挙げられます。
株式会社Curiverでは、本記事でご紹介したような「Google」が公表する哲学やガイドライン情報を守った、SEO対策の代行やSEOコンサルティングサービスをご提供しています。
またSEO記事の制作もワンストップで代行可能ですので、SEO対策関連でお悩みの場合には、お気軽にお問い合わせください。
Q&A
- 現状分析・課題調査
- 施策立案・制作企画
- 施策支援・制作実行
- 施策修正・制作改善
- 「Google」が公表しているSEO対策関連の情報を理解する
- 「Google が掲げる 10 の事実」を参考にSEO対策の方向性を確認する
- 「ウェブマスター向けガイドライン」を参考に不正行為について把握する
- リンク プログラムへ参加しない
- クローキングを行わない
- 隠しテキストと隠しリンクを設置しない