Webを活用し行う販促活動であるWebプロモーションは、多くのメリットがある手法ですが、自社で実践する際にはいくつかの注意点が挙げられます。
またWebプロモーションを成功させ自社の事業を活性化させるためには、事例を基にして再現性の高い手法を採用し、進めることが重要です。
本記事では、弊社が実際に行った経験のあるWebプロモーションの実例を解説しつつ、Webプロモーションのメリットや注意点について解説します。
Webプロモーションの事例
Webプロモーションは、マーケティング活動で重要視される4P(製品・価格・流通・プロモーション)における要素の1つで、Webを活用した販売促進を意味します。
一括りにWebプロモーションといっても、その具体的な手法や事例は多様で、商品・製品・サービスといった商材の特性や顧客の属性、実店舗の有無など、さまざまな要因によって使い分けられています。
また以下では、Webマーケティングやコンテンツ制作を代行している弊社の視点で、実際に経験のあるWebプロモーションの実例をピックアップし、合計7事例を解説します。
Webプロモーションを成功させるためには事例を参考に、自社に適した手法を採用し必要に応じて施策をブラッシュアップしながら実践することが重要です。
Webプロモーションの概要は以下の記事でも解説しています。
Webサイト改善によるWebプロモーション事例
オウンドメディア運用・コンテンツ拡充によるWebプロモーション事例
SEO対策によるWebプロモーション事例
MEO(ローカルSEO)対策によるWebプロモーション事例
SNS運用によるWebプロモーション事例
映像・動画活用によるWebプロモーション事例
ホワイトペーパー活用によるWebプロモーション事例
Webプロモーションのメリット アナログな手法と比較
高い費用対効果を期待できる
一般的にWebプロモーションは、アナログなプロモーション活動に比べコストが低く、高い費用対効果を期待できる点が一番のメリットです。
例えばアナログなプロモーション活動の一つにチラシやDMがありますが、これらは印刷物の企画・制作、印刷、郵送といったように施策を実行するまでに多くの費用と時間がかかります。
実際にセミナーやイベント会場で配布するチラシを使ったプロモーションの場合、会場や備品のレンタル料をはじめ設営費、交通費、チラシを配布する人件費など、多くの物理的なコストが発生します。
一方Webプロモーションでは、コンテンツの制作から発信までオンライン上で完結できるため、アナログなプロモーション活動に比べ、物理的コストを大幅にカットできる利点があります。
また事例でも触れたSEO対策によるWebプロモーションでは、特定のキーワードで検索した見込み客に対し、企業が見せたいコンテンツをある程度、意図的に表示できるケースもあります。
そのためキーワード単位で関心のある見込み客に対して、適切なコンテンツで訴求できるため、最終的なコンバージョン(お問合せ・資料請求等)につながりやすく、その点からも費用対効果に期待できます。
情報の発信スピードが速い
インターネットを介するWebプロモーションは、アナログなプロモーション活動に比べ情報の発信スピードが格段に速いこともメリットの一つです。
Webプロモーションでは、主にWebサイトやSNSなどのデジタルメディアを活用し、リアルタイムに情報を発信できるため、印刷・郵送等にかかる時間がなくスピード感を持って進行できます。
またライブ配信やイベントの進行状況などを配信するライブアップデートなどリアルタイムなコンテンツは、見込み客からのエンゲージメントが高い傾向にあり、その点でも情報の発信スピードが速いことは販促活動においてメリットです。
データの収集・集計・分析がしやすい
アナログに比べ多くのデータをWeb上で収集・集計・分析しやすいWebプロモーションでは、より早くより多くのデータから販売促進に有用なデータをピックアップできます。
収集できるデータはさまざまですが、事例で解説したオウンドメディア・SEOなどのWebプロモーションに有用なインプレッション数・クリック数・コンバージョン数なども一貫して集計できます。
これによりどのようなコンテンツが効果的であったか、どのような見込み客がコンバージョンに至ったかなど、実績データを基にした分析が可能です。
それらのデータを使用することで、次回のWebプロモーション活動をより効果的かつ、的確に進められます。
また最近ではデータを基に意思決定を行う、データドリブンという考え方がWebプロモーション以外の企業活動でも役立てられています。
以下の記事ではデータドリブンについて解説しています。
新しい販路を開拓しやすい
Webプロモーションは、アナログなプロモーション活動に比べ、少ないコストで進められるケースが多くスモールスタートしやすい傾向にあるため、新しい販路を開拓しやすい点もメリットの一つです。
例えばMEO(ローカルSEO)対策を開始したことで実店舗への来客が伸び売り上げにつながるケースや、SEO対策を開始し販促につながるキーワードを獲得したことでお問合せが増加するなどが挙げられます。
実際にアナログなプロモーションでは数100万円から1000万単位でコストが生じるケースも珍しくありませんが、より少ないコストでも同じようなインパクトを出せるケースも少なくありません。
その他にも地域の制約なく情報を閲覧してもらえるWebプロモーションは、アナログなプロモーション活動より情報のリーチ範囲が広く、今までターゲットとしていた地域以外の見込み客にもアプローチしやすく、その点からも新しい販路を開拓しやすい傾向にあります。
アクセスアップに伴いSEO対策にも有効
事例で解説したようなコンテンツの拡充やSNS運用によるWebプロモーションを進めると、Webサイトへの集客導線・リンクが増えサイトのアクセスアップが期待できます。
その結果、検索上位に自社サイト・ページを表示させるためのSEO対策の面でも有利に働くケースがあります。
例えば、自社サイト・ページが検索で上位表示されるための要素に、サイトのアクセス数や滞在時間などの要因が挙げられますが、WebプロモーションによってSNSや検索などからアクセスが増加すると、自社サイト・ページが検索エンジンから高評価を受けやすくなります。
その結果、該当のページはもちろん、その他の関連キーワードやトピックが掲載されているページも相乗的に上位表示されやすくなり、見込み客の母数を増やせます。
さらに他社サイトやブログ記事等のサイトからのバックリンク、SNSでの共有を増やせるケースもあり、これらもSEO対策を進める上で重要な要素であり、その点でもWebプロモーションは有用です。
以下の記事では、SEO対策について解説しています。
企業がWebプロモーションを進める際の注意点
商品やサービス、情報が世の中に溢れている現在、闇雲にWebプロモーションを展開しても思うような成果に結びつかないケースが大半です。
もちろん商品購入やサービス利用は最終的に消費者が判断することですが、消費者が資料を請求する・問い合わせる・購入する・利用するなどのアクションを起こしやすい環境を構築しておけるかが重要です。
また上記で解説したようにWebプロモーションには多くのメリットがありますが、企業がWebプロモーションを進める際には次のような注意点もありますので、押さえておきましょう。
Webプロモーションを進める際の主な注意点
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ターゲットを明確化した上で施策を開始する
Webプロモーションは幅広い見込み客へアプローチできる反面、効果的に実施するには、どのようなターゲットに対してアプローチするべきかを、事前に明確にしておく必要があります。
ターゲットを明確化しない状態で施策を開始してしまうと、スタッフ間で共通認識を持てず施策にばらつきが出てしまったり、購入や利用を促したい見込み客に的確に情報を届けられないなどのケースが生じます。
その結果、時間や工数、費用などさまざまなコストをかけてスタートしたWebプロモーション施策が頓挫してしまうケースも珍しくありません。
具体的なターゲティング時の観点は、年齢・性別・居住地・ライフスタイル・職業・興味関心・行動履歴など、さまざまな観点がありますが、これらを複合的に抽出しターゲットをできる限り具体化することが重要です。
見込み客のニーズを踏まえて実施する
見込み客のニーズを把握し、ニーズを踏まえたプロモーションを実施するように注意しましょう。
見込み客のニーズを把握できていない場合、闇雲に上記で触れたようなWebプロモーションや広告・メルマガなどを配信しても、成果にはなかなか結びつきません。
例えば除雪機のWebプロモーションを進める場合、雪の降らない沖縄の人に向けて行うより、豪雪地帯である北海道・東北地方の人に向けてコンテンツを用意しプロモーションする方が効果的です。
北海道・東北地方に向けたプロモーションの方が効果的なのは、沖縄より除雪機のニーズが高いためですが、こうしたニーズやその背景を深堀し、よりニーズに即したWebプロモーションを展開することが重要です。
ニーズ把握の方法は、アンケート調査やユーザーからのヒアリング、検索キーワード調査などが主流です。
継続的に施策を改善する必要がある
多くの場合、Webプロモーションは、一度実施したからといって成果につながるケースは滅多にありません。
というのもターゲティングやニーズ調査が甘い、プロモーション施策を企画する際のデータが不十分などのケースが多いためです。
そこで重要なのが、一度Webプロモーションを実施した後に、ターゲティングやニーズ調査を再度繰り返し、継続的に改善することです。
ノウハウや作業を補うため必要に応じ外注を活用する
Webプロモーションは、ビジネスに有用となるメリットが多い反面、専門的なノウハウや人的リソースが必要です。
実際にWebプロモーションを進めるには多くの時間と工数が発生し、なかなか施策を始められない、改善まで手が回らないといったケースも少なくないでしょう。
そうした場合には、人的リソース不足を補うための外注・アウトソーシングの活用も有効です。
株式会社Curiverでは、本記事の事例でご紹介したような、SEO対策やコンテンツ制作、映像制作などのWebプロモーションの戦略設計からコンテンツの企画・制作、改善までを代行しています。
Webプロモーションに関するご相談やお悩みをお持ちの場合には、お気軽にお問合せください。
Q&A
事例を参考に自社に適した手法を選び、再現性高く進めることが重要です。またターゲティングやニーズ調査、施策の改善も必要です。
- ターゲットを明確化した上で施策を開始する
- 見込み客のニーズを踏まえて実施する
- 継続的に施策を改善する必要がある
上記のような注意点が挙げられます。必要に応じ外注の活用がおすすめです。
- 高い費用対効果を期待できる
- 情報の発信スピードが速い
- データの収集・集計・分析がしやすい
- 新しい販路を開拓しやすい
- アクセスアップに伴いSEO対策にも有効